小説の書き出し②

好きな小説の書き出し②。

 

調子に乗って、今日は英語版で。

 

「In my younger and more vulnerable years my father gave me some advice that I've been turning over in my mind ever since.

 

"Whenever you feel like criticizing any one," he told me,"just remember that all the people in this world haven't had the advantages that you've had."」

 

美しい小説の書き出しとして知られる、グレート・ギャツビーから。

 

大学の時に読んだ際、大貫三郎訳の方を読んで、一度挫折したことがある。

その後野崎孝訳を読み、少しだけしっくりきたのを覚えている。それでも読み切るのには多大な努力を要した。

どちらが訳者として優れているかは私にはわからない。

 

ただ、二文目の「advantages」をどう訳すかは大きく違っていて、その解釈を自分でしてみたいと思って、初めて原文まで確認してみた小説である。

とても全部訳す気にはならない。

蘇る挫折の思い出があり(一度だけではないし)、少し尻込みをしてしまう。

 

少しだけ、英語が手段として使えていて嬉しい。

これもちょこちょこ、英語の練習としてやってみようかと思う次第である。