2018-06-28 怖さと夜と。 私は夜寝るとき、灯りを真っ暗にして寝る人間である。 むしろそうしないと寝れないほどだ。 明るくして寝る人の話を聞くと、その理由の一つは闇への「恐怖」だと言う。 明るいと寝れないとは動物としてなんという傲慢だろうか、とさえ思ったりもする。 しかし昨日の私は、夜中の2時に読んでいた宮部みゆきの荒神のせいで、その傲慢さに身を委ねることになったのである。 絵があるわけでもなく、ただの言葉だけで人を恐怖させる美しさに、感動と恐怖を抱えて眠った。