怖さと夜と。

私は夜寝るとき、灯りを真っ暗にして寝る人間である。

むしろそうしないと寝れないほどだ。

 

明るくして寝る人の話を聞くと、その理由の一つは闇への「恐怖」だと言う。

 

明るいと寝れないとは動物としてなんという傲慢だろうか、とさえ思ったりもする。

 

しかし昨日の私は、夜中の2時に読んでいた宮部みゆき荒神のせいで、その傲慢さに身を委ねることになったのである。

 

絵があるわけでもなく、ただの言葉だけで人を恐怖させる美しさに、感動と恐怖を抱えて眠った。