存在の耐えられない軽さ

永劫回帰

ニーチェのその考え方は秘密に包まれている。

 

人生とはすなわち重さであり、背負う荷物が重いほどに地上に縛り付けられ、現実へとつながっている。

 

人の一度の愚かな行為が永遠に繰り返されるのであれば、その行為はすなわち重さとなり、重大な意味を持つであろう、しかし一度で永久に消えて、もどってくることのない人生というものは、影に似た、重さのない、前もって死んでいるものである。

 

人生に影響を与えた本シリーズ。

ミラン・クンデラ